ユトレヒト散歩

最後の日は絶対自転車で回るのだ、と決めた。中央駅まで歩いて、前とは違う自転車屋を見つけて自転車を借りた。
地図を見て、出来るだけ水や草木のありそうなところを選んでとおりまずはSlot Zuilen(ズイレン城)へ。
見学はツアーのみ。時間待ちの間庭へ。Haarに比べて庭園の広さはたいしたことがかった。それでも鳥の声は良く聞こえ、双眼鏡でしばらく楽しんだ。
場内は、ボランティアーの男性が、4カ国語OK、何語がいい?と丁寧な案内。
元は小さな要塞がったものをある時瀟洒なお城になおしたもので要塞だった時代の厚み1メートル強の壁が、内部に残って居るのを見せてくれたり、
この城に住む人たちは、質素で何も無駄にしなかったと、継ぎの当たった陶器や、つなぎ合わせた絨毯などを見せてくれたり、
そうかと思えば、伊万里や景徳鎮、壁全体を覆うゴブラン織りなど贅沢三昧の部屋をみせてくれたり。


ツアー後ぶらぶらと帰りかけたところにさっきの案内係さんが出てきたので、ガイド中の疑問をちょっと聞いたら、ついでに、リタイアした人たちがオランダの景観を守るためにボランティアー活動をしている、なんて話も聞かせて貰った。


自転車で運河のほとりに出たら、チンチンチンと踏切が閉まるような音。「何?」と見たら、遮断機が下りて、その向こうの橋がだんだん跳ね上がっている。勝ちどき橋と違って現役!と、ちょっと感激。


街の中心を横断してさらに別なところへと計画していたのに、雨が降り始めた。しばらく様子を見ていたが、雨具無しで続行はちょっと無理と判断。ユトレヒト観光は終わりにした。